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LIVE REPORT

MINMI

MINMI 仮面舞踏会~もしもあなたが #ヤッチャイタイ なら~

2015.11.23 mon at Zepp DiverCity TOKYO
open 17:00 / start 18:00

なにわのエンターテイナーMINMI
時空を超えたマスク・パーティーで魅せた七変化!

 10月2日の石川・金沢 EIGHT HALLを皮切りに、全国12公演を周ったMINMIが、遂に13公演目となるツアーファイナル 東京・Zepp DiverCity TOKYOへやってきた!
本格的な冬の訪れかという寒空の下、カラフルなタオルとTシャツで意気揚々と会場へ向かう人の群れが。会場はすし詰め状態で前に進むのもやっと、グッズ購入も至難の業。それでも、今ツアーグッズである、たちまち正装になれるTシャツ “パリティ(パーティティシャツ)”を着用し、羞恥心がなくなる!という、ホログラムマスクを装備して開演を待つ観客の顔は明るい。カップルから子供連れの家族まであらゆる層の観客が見受けられるのも、MINMIのライブの特徴。ついでに言うなら、イカツイ男友達同士で来ても何故か浮かない、懐の深いライブなのである。趣向を変えては、こう来たか!と楽しませてくれるMINMIのライブ。今回は一体何をお見舞いしてくれるのか。

 けたたましいブザー音と共に、白ハットに白い背広の近未来のロボットが登場。タイムマシンで、観客を中世ヨーロッパのマスク・パーティーへと誘う。背広姿のダンサーと赤いドレスのMINMIが登場 すると、会場は一気にパーティーモードに!「Are you ready, Tokyo!?」とMINMIが叫ぶと、まずは会場に火を灯すべくアッパーチューン『ハイビスカス』を投入!オープニングから大合唱という、観客参加型の ライブはエンジン全開でスタート!8月にリリースされた最新アルバム【EGO】からの『I don’t need your love』では、蛍光色の着物を思わす衣装でEDM全開のお祭りモードで攻めていく。【EGO】はデビュー当時のダンス・ミュージック回帰とも言える楽曲満載のアルバムだが、今回のライブもその要素が散りばめられており、よりエッジーなダンス・ミュージックで観客を躍らせる。会場が揺れる程の音響にゾクゾクしてしまう。
初めてライブに参加する初めてMINMIのお客さんでも、常連MINMIでも心のブロックをあっという間に外す『#ヤッチャイタイ』では可愛い女の子も、セクシーボーイも「ヤッチャイタイ!」を連呼(笑)【EGO】のリード・シングル『MOVE』では、会場全体がSTOP!MINMI先生が点数をつけながら、変顔をしてのSTOP!に挑戦。変顔STOP!した会場で記念撮影をした後、必死で変顔をしていた2F席に「一生懸命やった?…そこまで写せるレンズじゃなく…笑」と会場を沸かせる。一曲、一曲に様々なお楽しみポイントがあり、合間にMINMIが笑わせてくれ、全く飽きさせない。

 ライブ中盤では、ハートのついたワンピースに衣装替えしたMINMIが、ムチムチ女子賛歌『ボンキュボン』を披露。キュートなサウンドと振付で「日本の女子たちが、いろんなコンプレックスを自信に変えられるように」と、新たな時代の価値観を歌う。MINMIから一足早いクリスマスプレゼントが観客全員に振る舞われるなど、サービス精神も忘れない。
そしてお待ちかねのゲスト、HAN-KUNが熱い声援に迎えられ登場!8月にリリースされた配信シングル『SUN DANCER』を含む、他では見られないドラマティックなパーティーMIXで会場を熱狂の渦に巻き込む。タオルが舞った後は、MINMIと『濡れそ』を披露。ペンライトが左右に揺れ、ロマンティックに会場を酔わす。

 ライブもいよいよ終盤。再び時空のタイムトラベルで、太陽銀河系第33惑星、“ホログラム”へと高速ワープ!白のロングドレスに身を包んだMINMIが、緑のレーザー光の檻に閉じ込められる演出は、圧巻。
「音楽でいろんなエゴ、普段出せない部分もいっぱい出してみたいと思って
マスク・パーティーを開いてます。(エゴを出すことで)新たな絆がうまれることもある。あなたしか考えていないことが、素晴らしいアートやクリエイティブになることがある。あなたのこの世にひとつしかない宝物=エゴを大事に応援したいと思っています。」と語るMINMIの言葉を、様々な想いを抱いて聴き入る観客。今いる世界が全てではない、今日が全てではない、自由になる為の歌だというメッセージソング『虹色の明日』では思わず涙ぐんでしまった。ラストソング『さくら~永遠~』で会場をがっちりパーティーモードに引き戻し、熱狂のうちに本編は終了した。

 会場から湧き上がる『シャナナ☆』の替え歌アンコールに応え、MINMIがホログラムのワンピースで再びステージへ!
アンコールは遊びの時間!DJ CHIKOが送る ”チーコでドン!!(リクエストコーナー)”では、普段なかなかライブでは聴くことのできない『HAPPY SONG』など初期のレア曲を披露。さらに、12月8日に誕生日を迎えるMINMIへ、今年一番のバースデーソングが会場からプレゼントされた。
ラストへ向けて、体に響く重低音に身を任せてジャンプと拳を振り上げて観客はヒートアップ!定番のヒットソング『シャナナ☆』でタオルを振り回し、盛り上がりは最高潮に!MINMIが、ダンサー(ATTACK DEM SQUAD)、コーラス(ゾン森・チンちか)、スタッフ、HAN-KUN、観客への感謝の言葉を述べ、時空を超えた仮面舞踏会は大盛況のうちに幕を閉じた。

 いっぱいMINMIと遊んだ2時間半。まさに時空を超えた、という言葉どおり、時間の経過を感じさせない盛りだくさんなマスク・パーティーだった。
彼女のライブには、ここ数年毎年参戦しているのだが、打倒マドンナというパワフルな動きと歌声、エンターテインメント性は、毎回新鮮さを感じさせ、アーティストとしてどんどん進化しているように思える。毎回しっかりとした世界観でいつも時間を忘れてしまう。場面に合わせた衣装替えも、演出の豪華さも、ライブ構成も完璧で素晴らしかった。
今回の東京公演は、ニコニコ生放送でも配信され、述べ2万人の観客がライブを楽しんだという。柔軟に素直に自分を表現してきたMINMIだからこそ、新たな若い世代のファンをも獲得し、新たなステージでさらなる躍進を遂げるだろう。

 2016年には、初FCイベントとなる “大リクエストライブ” を開催すると発表。デビュー15周年に向けて着々と新たな挑戦とワクワクを企んでいるMINMIから目が離せない!

[TEXT by RIE SUMI]
[PHOTO by YUKA OCHIAI ]

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