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LIVE REPORT

清水翔太

MELODY TOUR 2013

2013.05.15 wed at 東京国際フォーラムA
open 18:00 / start 19:00

清水翔太が「MELODY TOUR」でみせた ”背伸び”

カバーアルバム「MELODY」を引っ提げてのツアー、「MELODY TOUR2013」も今日がファイナル。
会場となった東京国際フォーラムのまわりは、清水翔太ファンである若い女の子(や一部男の子もいた)でいっぱい。そしてなぜだか皆さん服やメイクのセンスがいい☆平均年齢をあげてしまっている自分としては、ちょっと気おくれしながら会場入り。徐々に満席になっていく会場内。開演間際には近くにいたお客さんから「ヤバイー☆」なんていう興奮気味の声が聞こえてきたりも。私も楽しみ!

まず、1曲目は「白い恋人達」
のっけから冬の歌だ。だがファンたちが持っている青いライトが、そんな冬の歌に合う。ファンと清水翔太によって場はつくられた。

2曲目の「Aitai」がピアノ弾き語りで披露されたあと、この日初のMC。
意外にも国際フォーラムでのライブは初めてらしい。しかししっとり聴かせるライブにこの会場はぴったりだ。

MCのあとは「レイニーブルー」「化粧」「素直」と立て続けに続く。
「化粧」を、24歳の男子が唄うのか。おそるべし。そしてこれまでの5曲はすべてバラード。

もともとカバーは難しい。実力がなければカラオケになってしまうからだ。しかもファンは20代の若い子たちが中心。我々世代やその上の人たちがリアルタイムで聴いていたような曲を説得力を持って表現するのは難しいはずだ。
ましてや、ライブで1曲目から続け様にバラードを聞かせることができるのは並大抵じゃない。

カバーアルバムからの5曲が終了すると、これまでデビューから5年間のダイジェスト映像が流れる。ここからはセルフカバーコーナー。

先ほどがチャレンジャブルな5曲なら、このセルフカバーコーナーはまさにこれまでの自分を振り返るHOMEな4曲だ。
ファンにとってもおなじみ「With You」「Journey」「君が暮らす街」「your song」という流れで進んでいく。

「オリジナルにしてもカバーにしても、その時奏でた音楽はその瞬間にしか生まれない。そういうところが音楽の良さ」とMCで語る清水翔太。音楽のナマ感を大切にしているということなのだろう。だとしたらやはりライブは彼にとってなくてはならないものだ。
そんな音楽に対する真摯な姿勢が伝わったところで、再びカバーコーナーに戻る。「even if」「三日月」と比較的最近の曲が続きMCへ。

この日のスペシャルゲスト、スキマスイッチの大橋卓弥が紹介されるとファンも大喜び!二人が唄う歌は、やはりカバーアルバムに収録されている「夏の終わりのハーモニー」。これもまた名曲だ。二人の声質はともに個性的なのだけど、素晴らしいバランスとハーモニーで聞かせてくれる。

MCをはさんだあとはファンサービス満載、リクエストカバーコーナー。
会場のファンからのその場でリクエストをうけ、即興でピアノ弾き語りするというもの!スゴイ☆
最初に選ばれたファンからのリクエストはAqua Timez「決意の朝」。
あ〜、いい選曲かも。。もし歌えたらハマるのでは。
すぐさまIpadで検索された歌詞がスタッフから運ばれてくる。時代だなーとしみじみ思ってたら、「OK!いける!!」と自信に漲る一声が。
サビだけかと思いきや、Aメロからサビまで1コーラス歌いきる。自信は証明された。さすが若いとはいえプロだ。
その後、Mr.Children「HERO」、小田和正「言葉にできない」と披露。
リクエストコーナーは大盛り上がりで終了した。

ライブもいよいよ終盤に突入。邦楽の持つ良さを伝えたいという思いから邦楽のみで構成されていたカバーアルバムだが、洋楽カバー曲にして、清水翔太なら外せない1曲「STAND BY ME」がこのタイミングで来た!
これもまた初心に還れる1曲。

最後は「誰より好きなのに」で本編は終了。「翔太!」のコールが鳴りやまず、アンコールへ。

降りていた緞帳が再び開かれ、アンコール1曲目は「今夜はブギーバック(SMOOTH RAP)」。
この日一番のボルテージ!これまで比較的じっくり聴いていたファンも爆発したかのような盛り上がりっぷりだ。座っていた2階席もゆれる!
それもそのはず、加藤ミリヤとSHUNも一緒にパフォーマンスしているからだ。

もはやMCも家族かのような3人。ここで改めてSHUNのメジャーデビューが発表され、会場は温かい雰囲気に包まれた。
アンコール2曲目は「forget me not」。終盤に来ても声量が落ちない。圧巻のパフォーマンス。

ついにこの日のラスト、3月から続いたツアーのラストを飾ったのは「この曲をカバーしたいために今回のカバーアルバムを作った」という、きっかけにもなった「366日」。そしてこれまた豪華なことにHYの仲宗根泉がステージに登場!この日のために沖縄からかけつけてくれたらしい。

豪快なキャラの仲宗根泉とまだ少年らしさがどこかある(この日の服装も含めだが)清水翔太が並ぶ。「お母さん」「みいちゃん(注:仲宗根泉だけが呼んでいる清水翔太のニックネームらしい)」と呼び合う二人はまさに親子のような空気。二人のMCの掛け合いも家族のような楽しさと温かさにあふれている。「366日」はそんな二人ならではの空気に包まれ終了。この日の全曲が終了し、ツアーも幕を閉じた。

この日何度か彼から「成長したい」という言葉を耳にした。

成長は自分の身の丈よりも背伸びしたところにあるというが、今回のカバーはそんな背伸びが必要なもの。だが曲の解釈、多彩な表現など、ファンが十分満足できるものを提供してくれたのではないか。

7月にはトラックも自分で制作したオリジナル新曲が出ることがこの日発表された。次のチャレンジもまたスグそこ。楽しみに待っていよう!

[TEXT by FujikOO ]
[PHOTO by 伊藤麻矢, Official Photo]



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