ももいろクローバーZ
ももクロ秋の2大祭り〜女祭り2012〜
2012.10,05 fri at 日本武道館
open 17:30 / start 18:30
世界最大級の女子会!
ももクロ女祭り2012〜Girl’s Imagination〜
ももいろクローバーZが女子限定ライブ”ももクロ秋の2大祭り〜女祭り2012〜”を単独初となる日本武道館にて開催した。
武道館に集結した1万人の女子のソワソワを肌で感じながらも平日にも関わらず女性アイドルが武道館を女子だけでいっぱいに埋める!という歴史的快挙に胸躍るのは私だけでは無いはずだ。
どこを見渡しても女子!女子!女子!の会場には白を基調とした階段が用意され、大きな鏡が両サイドに設置されたステージにオルゴールの音色が響き渡りハットをかぶったメンバーが登場!
ハットの中からうさぎちゃんの耳がぴょこん!と飛び出し、バニーガールをイメージした衣装にニーハイソックスといった絶対領域で”ミライボウル””ピンキージョーンズ””ココ☆ナツ”とアップテンポのナンバーを立て続けに披露。
お決まりのメンバー紹介も決まり「今日は、女の子だけの、女の子の為の、一夜限りのショータイム!!皆さん、女の子だけで盛り上がっちゃいましょ~!!」と百田。
「ここに居るラッキーガール達~、今夜は忘れられない夜にして、あ・げ・る!!」と玉井が言い放つと”キミと世界””D’の純情””オレンジノート”とパワフルなステージを盛り上げ、お尻に付いているしっぽをフリフリさせながらバニーガール風の衣装を見せびらかすと、会場からは「カワイイー!!」の黄色い声が至る所から飛んでいる。
そんな声援をバックに佐々木がメンバー1人1人を褒めると、佐々木佐々木と呼ぶメンバーに対し「あーりんの事、佐々木って言うな〜!」から佐々木のソロ”あーりんは反抗期”へと繋ぐ。
会場が佐々木のメインカラーであるピンク一色に染まり、花道で元気いっぱいに走り回りながら武道館というステージを佐々木ワールドへ誘う。
続いて百田と玉井の”シングルベッドはせまいのです”有安と高城による”事務所にもっと推され隊”でも会場狭しとステージを駆け巡り、少しでもファンの近くへと伸ばした手がいつもより近くに感じるそんな雰囲気に包まれた武道館の不思議な力を持った空間にギター、ベース、ドラム構成のガールズバンドが登場し、一気にロックテイストに持って行く。
“行くぜっ!怪盗少女”のバラードバージョンにうねるギターが響き渡ると、スタッズが沢山付いたノースリーブのライダースジャケットを羽織り、シフォンのスカートが揺らしながら髪の毛はメッシュが入った姿での登場に度肝を抜かれながらの”BIONIC CHERRY”が始まり”CONTRADICTION”ではキーボードも参加し、普段は見られないバンド形式のももクロに会場は大興奮!更に6人のダンサーも登場し、いつものカワイイ!とか元気!といったイメージを覆すカッコイイだけでは無く、力強い大人の女性像があったのだ。
こんなももクロちゃん見た事無い!!
“words of the mind ~brandnew journey~”ではダンサーに有安が持ち上げられた瞬間、どこか女王の貫禄を見せつけ “天手力男”をステージから延びた花道で披露後、会場のモニターにはテレビ東京系”ウレロ☆未完成少女”の設定では社長の劇団ひとり、プロデューサーのバカリズム、作曲家の角田、マネージャーの飯塚、アルバイトの豊本からなる東京03の姿が映し出された。
「え、というわけで武道館の皆さん、多分ウチの子達そっちに向かってると思いますんで、もし出てきたら、応援宜しくお願いします!」と同番組の本名も謎、年齢も謎、国籍も謎…全てが謎の地域密着アイドルアイドルグループ”未確認少女隊UFI”が白のミニドレスに白のブーツ姿で登場し”ベターis the Best”をライブ初披露。この姿は当日の番組で放送される事が発表された。
“未確認少女隊UFIがステージから去り、”Girl’s Imagination”と題された今回は流れるピアノをバックにメンバーの妄想が炸裂し、スクリーンには、なんと高城の念仏により小学生に戻ったメンバーが登場。
子供の頃にやっておきたかった事や、まさかこの頃に色んな色に染まるとは思っていなかった事など子供バージョンのメンバーがここでもガールズトークをかまし「メイドさんの格好した〜い!」と”ワニとシャンプー”でフリフリメイド姿で再びステージに現れ、大きなクローバーが付いたトレンチ片手に”Chai Maxx””DNA狂詩曲”と続き「色んな妄想世界へご招待しましたけど楽しんでもらえていますか〜?かっこいいダンサーさんが一緒に踊ってくれたりバンドさんと共演出来たり、本当に色んなももクロちゃんが見てもらえて嬉しいです!来年、女祭りがあったら男の子の格好したい!」と佐々木の一言に盛り上がる会場。
来年の女祭りへの期待もしつつ、まだガールズトークをし足りないと玉井の「恋をしていますか〜?」という一言に更に盛り上がる女子会。
いや、これはただの女子会では無い。日本最大級の…いや、世界最大級の女子会としてギネスブックに申請したいところである。
“Z女戦争””労働讃歌””ニッポン笑顔百景”と続きメンバーカラーのテープがドーンと会場を包み込み、ここで男子には秘密の禁断のガールズトークが出たり、全国19ヶ所で行われているライブビューイングの会場に集まった4000人にも挨拶をし「Z〜!!」で会場がひとつになり、本編の幕を閉じる。
鳴り止まないアンコールに応え、”Overtune”が会場に流れ、女祭りのTシャツ姿にて登場し”猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」””Z伝説〜終わりなき革命〜”と続き、会場の皆とお揃いのTシャツになれたと喜び、女子校みたいだからクラス分けがしたい!と、玉井のカレー組、佐々木のもも組、有安のカエル組、高城の高城組、百田のZ組のチーム編成を即席で作成。
組編成に分かれ盛り上がり、佐々木からは「一緒にお風呂入ってあげてもいいよ〜!」なんて一言も。
「皆と私達だけの秘密のトリップ!ガールズイマジネーション!」
“走れ!”では、会場の電気が消えサイリウムだけとなった幻想的な会場にメンバーカラーの大量の風船が降り注いだ。
「次は…お・と・こ・の・こ・の・せ・か・い!」に行きたいと言いステージを後にした。
来月”ももクロ秋の2大祭り〜男祭り2012〜”が日本武道館にて開催。
待ってるZ〜!!
閉演後楽屋裏にて。
―もうひとつの女祭り
会場の外ではもうひとつの女祭りがあった。
会場に入れないファン達も集結をしていたのだが、その中の男子に少しだけ話を聞いた。
ただ単に女子限定ライブにも関わらず何故男子がここに居るのかという素朴な疑問からだったが「そこにももクロが居るから…」と皆が口を揃え言うのだ。
まるで、「ももクロ=山」を連想させる壮大な存在とでも言ったらいいだろうか。
「ももクロの記念すべき日に家でじっとしているなんて無理!」と駆け付けたファンが会場に集結。
物販のテント横に屋根も無く地ベタに段ボールがひかれ、その上に無造作に設置されているブースがあり、よくよく見てみると”男性専用売場”と書かれている。
「女性ばかりで肩身は狭いけど、デビューから『目標は武道館と紅白』と言っていたから、その夢が叶った記念すべき日にせめて近くに居たかった」との声もあった。
開演してから少し気になって外に行ってみたのだが、そこには沢山のサイリウムがあり、音漏れに耳を傾けながら誰1人大声を出さずにささやき声で応援している姿があった。
「僕達は騒ぎに来た訳じゃ無い。応援しに来たのだから。もちろん中に入る事が出来ていたら思う存分盛り上げるけれど、今回は中に入れないから周りに迷惑にならない様に応援したい」そんな話が聞けた。
その姿を警備員が優しく見守っていた。
[TEXT by オオタニヒトミ ]
[PHOTO by Yuji Honda, Tsuzie Jackie]