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LIVE REPORT

ケルティックウーマン

Songs from the Heart Tour

2011.10.26 wed at @ TOKYO DOME CITY HALL
Open 18:00 / Start 19:00

奇跡の歌声と呼ばれるアイルランドの歌姫、ケルティックウーマンが4年ぶりの来日を果たし、TOKYO DOME CITY HALLにて3日間の公演を行った。

満席の客席には、著名人を始めとした豪華な顔ぶれが多数見られ、ファンの年齢層の広さからも国民的に愛されている歌手“ケルティックウーマン”と感じさせられた。

19時5分、風の音が会場を包み込み、青を基調としたステージにキャンドルを持ち、白のロングドレス姿で登場し、“Nil Sen La”からのスタート。

リサ・ケリー、クロエ・アグニュー、リサ・ラムが立つトライアングルに薄い水色のドレスを着たマレード・ネスビットがヴァイオリンを片手にその小さい身体のどこにその様な元気があるのかと思わせる位、縦横無尽に走り回り、まるで妖精を見ているかの様な不思議な感覚を味わせてくれる。

スティングの名作“Fields of gold”をリサ・ケリーが、アイルランドの西海岸にある大きな入江の名前である“The Coast of Galicia”をクロエが、北アイルランドのベルファースト市街を流れる川の名前である“My Lagan Love”を2011年のスプリングツアーから参加しているリサ・ラムがそれぞれソロで披露。

クロエ・アグニューが「皆様、こんばんは。東京に来れて本当に嬉しいです。ありがとうございます」と日本語で挨拶をし、会場からは英語で感謝の言葉が飛び交った。

同じくアイルランド出身の歌姫、エンヤの代表曲“Orinoco Flow”を三人のハーモニーが心地よく響き、マレード・ネスビットのアクロバティックな動きのヴァイオリンソロに会場からは手拍子が。

アンソニー・バーンのバグパイプが披露され、アイルランド音楽と呼ばれる日本ではなかなか目や耳に出来ない音色を楽しみ、アイルランドの民謡である“Danny Boy”も披露され、リサ・ラムのアカペラにクロエの高音でのアンサンブルが際立ち、リサ・ケリーが2人の手を取り、澄み渡る歌声が気持ち良く会場に響く。

“Mo Ghile Mear”では、ドラムソロの聴かせる演出からの魅せる演出も見られ、会場からは大きな拍手が起こり、アイルランド色に染められた第1部が閉じ、休憩に入る。

赤を基調としたステージに、スポットライトを浴びたマレードの切なげに弾くヴァイオリンから第2部がスタート。
アッシュグレーのミニドレスに衣装をチェンジし、クロエはピンク、リサ・ケリーはパールグレー、リサ・ラムはオリーブグリーンの沢山のドレープをあしらったプリンセスラインのロングドレス姿を披露し、歌と共に身体を揺らす。

客席後方にスポットライトが当たり、アンソニー・バーンがTVドラマである白い巨塔のテーマ曲“アメイジング・グレイス”をバグパイプで奏で、ゆっくりとステージへ。
イリアンパイプスとの調和に目を瞑り、クロエ、リサ・ケリーとソロが続き、クロエとリサ・ラムのハーモニーに思わず鳥肌が立ってしまう程であった。
そんなしっとりした空間から一変し、“Dulaman”では、パーカッションの2人がアイルランドの楽器であるバウロンを片手にステージへ。
踊りながらおどけて見せるリサ・ラムの片手には、ボーンズと呼ばれる木製のカスタネットの様な楽器を片手にカチカチとリズムを取り、自然と会場からも手拍子が起こる。
リサ・ラムは、会場に向かい投げキッスをし、「Thank you!」と応える。
マライアキャリーとホイットニーヒューストンが歌ったゴスペルソング“When You Believe”をクロエが歌い上げた。
とても可愛らしい声と言っていいのだろうか、ホイットニーとマライヤとは違い、思い入れの強い曲なのか、歌い上げた後に「wow!!」と笑顔を見せた。
Vネックにフレアースリーブの衣装チェンジをしたリサ・ラムとリサ・ケリーが登場し、マレードがピアノの横に座り、ヴァイオリンを弾き、クロエが出てくると3人で手を繋ぎ、ステージ前方へ。
トリノオリンピック女子シングル金メダリストであるプロスケーター荒川静香氏がエキシビジョンで使用した曲“You Raise Me Up”では歌詞の最後を日本語で歌う場面もあった。
アンコールでは、走って来たマレードが弓を片手にグルグルと回し、ピアノ、パーカッション、ベース、イリアンパイプス、ギターのソロがあり、クロエ、リサ・ケリー、リサ・ラムが走ってステージ中央へと集まり、皆で手を繋ぎ挨拶してステージを去ったメンバーにいつまでも鳴り止まない拍手が送られた。

その際、今年からメンバーとなったリサ・ラムを中央にした他のメンバーの優しさを感じ、会場を後にした。

楽屋には、荒川静香氏が駆け付け、心から歓喜して躍りあがるメンバーの姿があった。

出口にて、アンソニー・バーンがバグパイプを奏で、お見送りしている姿に、素直に感動してしまった。
最後までファンを大事にする姿勢を見習いたいと思う。

[text by オオタニヒトミ]



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