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LIVE REPORT

DEVIL NO ID

POPCONE LIVE ! -DEVIL NO ID LAUNCH LIVE & UTOMARU ART EXHBITION-

2016.9.12 mon. at 東京・SHIBUYA WWW X
open 17:00/start 18:00

DEVIL NO IDファーストライブ!
圧巻のパフォーマンスで魅せた”革命前夜”

 9月12日、東京・SHIBUYA WWW XにてDEVIL NO IDのファーストライヴ「POPCONE LIVE!」- DEVIL NO ID LAUNCH LIVE & UTOMARU ART EXHIBITION -が開催された。
 ボーカルのkarin(カリン)、hana(ハナ)、ラッパーmion(ミオン)の3人で構成されるガールズダンスクルー「DEVIL NO ID」。本格的なパフォーマンスと異色のメディアミックスで注目を集める彼女たち、デビュー前のイベントにもかかわらず会場には多くの人たちが集まった。
 ライヴ前から「DEVIL NO ID」のデビュー楽曲をプロデュースするTeddyLoidがスペシャルライヴDJで会場を盛り上げ、いよいよ開演。ステージ上に現れた3人はまず、「ジェネレーション反抗期」からライヴをスタート。いきなり繰り出す超ド級のダンスパフォーマンスで観客を圧倒した。

 ここからは、ステージ上の紗幕に3Dホログラムが映し出され、映像×ライブのいまだかつてない演出で観客を魅了していく。一曲目はデビュー楽曲の『EVE -革命前夜-』。激しいEDMサウンドにのせ「もう子供じゃない」という10代の少女たちの気持ちをパワフルに歌った楽曲だ。「負けない、大人に」という歌詞にあわせ、どんどん激しく力強くなっていくパフォーマンスは大人たちへの反抗を表現し、自らの歌とダンスを武器に、大人達に立ち向かい戦っているようにも見えた。
 続けて披露した『BANDANA』も「大人に何がわかるの?」という強気な歌詞が印象的。そんな歌詞とともに流れる映像もインパクト絶大で、宇宙に浮かぶ寿司や豚のイラスト…摩訶不思議な空間はまるで、我々にはもう理解できない多感な彼女たちの頭の中を映し出しているようであった。
 強烈な世界観に圧倒される観客に対し、そんなことおかまいなし!といった様子で会場を煽りまくるmion。それに応えるようにオーディエンスのボルテージもぐんぐん上昇していく。

 karinが「皆さん一緒に盛り上がりましょう!」と声を上げると、そのまま3曲目『うしみつどき』がスタート。映像やレーザーを使う怒涛の空間演出と、それにまったく引けを取らない圧巻のパフォーマンス。キッズながらプロ顔負けのダンススキルを持つDEVIL NO IDの、底知れぬ実力を見せつけられた。
 ラストは『Sweet Escape』。「過去の自分にバイバイ」と別れを告げ、新しい自分へと変わろうとする、切なくも前向きな楽曲だ。10代の頃に誰もが経験したであろう不安や迷い、そんなグラグラとした気持ちを歌う彼女たちの等身大の姿は、観客の心をぐっとつかんで離さなかった。
 ここまでMCはほとんどなく、最後まで徹底的にパフォーマンスで魅せた50分間。こうして、DEVIL NO IDのファーストライヴは幕を閉じた。

 終演後にステージから降りた3人は、トガったパフォーマンスとは裏腹に、まだあどけなさの残る少女たちだった。しかし初ライヴながら「めちゃくちゃ楽しかったです!」と堂々と感想を話す姿は、やはり大物の予感である。
 DEVIL NO IDは9月21日にデビューシングル『EVE -革命前夜-』。初回生産分には、メインビジュアルを担当した《うとまる》描き下ろしのDEVIL NO IDが活躍する完全オリジナルマンガ「DNI(DEAD NIPPON ISLAND)」第1話をブックレット収録される。
 音楽という枠にとどまらず、カルチャーの垣根を飛び越え活動していくDEVIL NO ID。彼女たちの革命は、ここから始まる。

[TEXT by 日笠麗奈]
[PHOTO by 清水ケンシロウ]



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