瀧川ありさ
東名阪ワンマンライブツアー "Girl meets Wonder"
2016.6.16 thu at 恵比寿LIQUIDROOM
open 18:00/start 19:00
瀧川ありさ、初の東名阪ワンマンツアー無事に閉幕!
ツアーファイナルはまさに”Girl meets Wonder”!!
2015年3月、シングル『Season』でデビューし、これまでに4枚のシングルをリリース。期待の新人として着実にステップアップする瀧川ありさが、初の東名阪ワンマンライブツアーを開催!このツアーのファイナルの会場として選ばれたのは、恵比寿リキッドルーム。大きな会場にもかかわらず、見事にフロアは埋まり、多くの人で賑わう。定刻を過ぎ、暗転と共に、SEが流れる。そのSEに合わせ、早速フロアからは手拍子が起こる。そして、バンドメンバーと共に瀧川ありさが現れると、大きな歓声が上がった。ライブ開始前からお客さんのテンションは高く、このライブへの期待度が伺える。
彼女がギターを手に取り、バンドメンバーと合図を交わすと、コーラスとピアノのイントロが鳴り、彼女のパワフルな歌声が響きだす。ファイナルの1曲目に選ばれたのは、『さよならのゆくえ』だ。間奏では「ファイナル行くよ!」と客席を煽り、一気にギアを入れる。客席もこれに呼応し、一層の熱がフロアに篭る。2曲目『I know』、3曲目『ロストラブレター』も続けて披露され、スピーカートラブルがあったものの、一切の動揺を見せず、圧倒的な歌声を客席に届けてくれた。そんなトラブルも彼女にとっては、ツアータイトルの通り、”Wonder”なのではないか。そう感じさせるほどの堂々とした立ち振る舞いであった。
「改めまして。こんばんは。瀧川ありさです。今日は瀧川ありさの初の東名阪ツアー[Girl meets Wonder]へお越し頂きありがとうございます」と挨拶をすれば、会場からは再び歓声が。そして、これまでライブ時の天気はいつも晴れで、自他共に認める晴れ女だったと彼女は言う。しかし、この日の天気はあいにくの雨模様。でも本人曰く、「(逆に晴れると)”Girl meets wonder”じゃない!やっぱり驚きや新鮮味がないとダメでしょ!?ファイナルで雨を降らす、これこそ”Wonder”!」と語りかければ、客席からは大きな笑い声と拍手が起こる。続けて彼女が「この雨雲を吹き飛ばす熱いライブにしましょう!」と熱く客席に投げかける。
間髪入れず、ピアノのイントロが鳴り、披露されたのは、『銀河鉄道の降り方』だ。彼女の力強い歌声が会場を包み、幻想的な世界を見事に作り出していた。続いて、演奏されたのは『ふたりよがり』。ゆったりとした心地よい雰囲気が流れ、美しい彼女の裏声も心地良い。ここでアコースティックギターに持ち替え、彼女の生まれた年がタイトルになっている『1991』が歌われる。ドラムのリズムに合わせて大きな手拍子が巻き起こり、会場がひとつになる。
曲の終わりと共に、彼女が『1991』という曲への想いを語り出す。昔、彼女が人と関わりを持つのを苦にした時に作った曲が『1991』で、その曲を、こうして大勢の人の前で歌え、多くの人と共有できることは感無量であると。そして、初のツアーが開催できたことへの感謝も、改めてしみじみと述べる。
さらに、「10代の人も、10代を過ぎてしまった人も、あの頃の気持ちに戻って聞いてください!」と未発表曲『日々モノクローム』を披露。低音が響く彼女の歌声が映えるバラードで、その歌声に思わず息を呑む。そして、次に演奏された曲もバラードナンバーの『ハナウタ』であった。しっかりと会場の隅まで歌声を届け、お客さんが彼女の歌声を聞き入る様子が印象的だった。
曲後のMCでは、歌詞に登場する目黒川の近くでこの曲が歌えたことが嬉しいと、『ハナウタ』についての想いを語った。続けてデビューからの時間があっという間で、みなさんにこうして受け入れられているのも嬉しいと笑顔で語りかける。「ホントにこんなに明るくなれたのも、みなさんのおかげなんです!ホントに暗かったですから」と感謝を述べ、「後半戦いけますか〜?盛り上がれますか〜?」と会場を煽り、ライブは後半戦へ突入!
デビュー曲『Season』が演奏され、会場のボルテージは急上昇!大きな手拍子が起こる。そして、「Oh〜、Oh〜」というリフレインが特徴の未発表曲『Never Ending Crawl』を披露!未発表曲にもかかわらず、会場はより一層盛り上がりを見せ、彼女のエモーショナルな歌声とアグレッシヴなバンドの演奏が、会場をグイグイと引っ張っていく。さらに畳み掛けるように、『夏の花』を演奏。これからの季節にぴったりの爽快なポップナンバーで、ライブはいよいよクライマックスへ。まだまだ流れは止まらず、さらに未発表曲『アイセイハローのすべて』が続けて歌われる。耳に残るキャッチーなサビが、よりフロアの気持ちを掴み、大きな手拍子が鳴り止まない。
そして、本編最後のMCでは「ツアーが終わっちゃうのがすごく寂しいんですよ。次は全国回れるように頑張ろうと思います!」と新たな目標を宣言!続けて、「次で最後の曲です」と告げれば、お客さんからは「エ〜」と大きな声が響く。この名残惜しい雰囲気の中、最後に披露された曲は、最新シングル『Again』。ラストにふさわしいメッセージ性のある楽曲で、ライブを見事に締めくくる。
彼女がステージを去ると、すぐに、客席から大きな”ありさコール”が!その呼び声の中、再び彼女が登場!続けて、大勢のお客さんを背に記念撮影を行う。その後、アンコールへの感謝を述べると、9月7日にニューシングルが発売されることがアナウンスされる。その報告にファンからは喝采が起こる。そして、そのシングルとなる新曲『色褪せない瞳』を早くも初披露!清々しいポップソングで,発売が今から待ち遠しい。続けて、バンドメンバーを紹介すると、『赤いスニーカー』が歌われる。さらに、「次で本当に最後の曲です。みなさん最後に一緒に踊って欲しいと思います!」とラストナンバー『Summer of Love』を届ける。サビの時には、お客さんが腕を左右に振る振り付けで、見事な一体感を演出!この日一番の盛り上がりを見せていた。演奏が終わるとお辞儀をして、バンドメンバーと共にステージを去っていく。
しかし、フロアからダブルアンコールを求める声が鳴り止まない!予定では、ここでライブ終了のはずであったが、その歓声に押され、再びバンドメンバーと共に彼女がステージへ登場!本当に予定になかったようで、これも”Wonder”の一つでないだろうか。「ダブルアンコールありがとうございます。まさかだったので、どうしようかな?っていう感じですけど、こんな熱い時間を一緒に過ごせて、本当にありがとうございます!」と再び感謝を述べる。そして、「改めてこの曲で終わろうと思います!」と、演奏されたのは1曲目に演奏した『さよならのゆくえ』であった。スピーカートラブルで満足に届けることのできなかった曲を、今度はしっかりと聞かせ、キッチリとライブを締めくくってくれた。
この日披露された未発表曲は、どれもが素晴らしく、9月のシングルリリースはもちろん、アルバムへの期待も高まるばかりだ。そして、彼女の宣言通り、次は東名阪と言わず、全国で彼女の歌声を響かせてほしい。無限の可能性を秘めたシンガー、瀧川ありさが次なるステージへと走りだす!
[TEXT by KUWATA KOUSUKE]
[PHOTOS by Soshi Setani]