LIVE SCHEDULE
201203.24sat |
東京国際フォーラム・ホールAMAP
open 17:00 / start 18:00 |
ARTIST PROFILE
倉木麻衣
群雄割拠の様相を呈する女性R&B界――それぞれのアーティストが"本物"へのアプローチを試み、個性の強さを前面に打ち出すのに躍起である。そんな中、彼女のシンプルで親しみやすい音楽への姿勢は瞬く間に邦楽ファンを魅了し、唯一空席だったといっていい“王道POP/R&B”の女王の座を弱冠16歳にして勝ち取ってしまった。
年齢も近く、アメリカでのデビューが先行――というバックグラウンドから、なにかにつけ宇多田ヒカルと比較して評されることも多い。が、2人の音楽を通しての存在感は、やはり異なったものではないだろうか。宇多田がさまざまな要素をしなやかに取り入れ続け、常に我々の視線の先を走っていくのに対し、倉木には、隣にいるような優しい安心感がある。その点で同世代を中心に共感を呼ぶことができ、1stアルバム『delicious way』の売上が300万枚を超えるという大成功につながったのだろう。提供されるトラックもシンプルで聴きやすい。そして、切なさと幼さが同居した、ちょっとタメを効かせた歌声が何とも魅力的である。
メディアへの露出が極端に少ない彼女に、周囲はいろいろと取り沙汰する――だが、倉木麻衣は少女のように輝く瞳でまっすぐ前を見つめ、“リスナーのそばで”歌い続けているのだ。